入国までの流れ①~団体監理型~2021.03.01

外国人技能実習生の受入れを検討される場合、「実習実施者単独で外国人技能実習を受入れする企業単独型」もしくは「当組合のように協同組合などの組合員に加入をし、受入れをされる団体監理型」の2パターンを選択いただくこととなります。外国人技能実習機構の統計データによると、全体の97.3%(令和元年度業務統計 技能実習区分別 技能実習計画認定件数 参照)が団体監理型の技能実習であります。

 企業単独型は、実習実施者が海外の現地法人、合弁企業や取引先企業の職員を受け入れて技能実習を実施する方式であることから、該当する実習実施者が少なくなり、受入れの割合も小さくなっています。

 

今回は、割合の大きい団体監理型、その中で当組合のような協同組合での外国人技能実習生を受入れするときの“入国までの流れ”を説明いたします。

 

まずは、外国人技能実習生の受入れの希望を伺い、制度や組合の方針についてご理解をいただきましたら、組合員として組合にご加入いただきます。その際の組合加入申込書や監理団体と実習実施者の実習監理に係る契約書などは、外国人技能実習機構に提出する認定申請で必要となってきますので、必ず準備させていただきます。

そして、外国人技能実習生を受入れることができる業種や職種、受入れ可能人数には制限がありますので、それらの打ち合わせを行います。同時に雇用契約書及び条件書の詳細(実習場所や労働時間や労働日数、賃金や控除費用の詳細など)も打ち合わせておくとスムーズな流れとなります。

 

業種や職種、受入れ可能人数が確定すると、現地の送出機関へ求人募集の依頼をかけますので、初めにご希望の国を考えておいていただくことも大切です。現地では求人数の2~3倍になるように候補者の募集をいたします。

基本的な面接は、実習実施者の経営者や現場責任者が現地へ赴き、面接をしていただきます。組合のスタッフが出国から帰国までの段取りや準備、送出機関と協力の上現地でのサポートを行います。通訳も同席しますので、候補者に聞きたいことがあれば、日本人の面接と同様に様々な質問をしていただき、個性を見極めていただければと考えております。

また、新型コロナウィルスの影響で渡航が難しい昨今、ウェブ面接を行う実習実施者も増えてきています。その際も、組合のスタッフが面接までの準備や、当日の進行なども行いますので、ご不明な点があればご相談いただければと考えております。

 

面接は、筆記テストや実技テストを行います。事前に筆記テストを行い、当日に実技テストを見られる実習実施者が多く、性格テストや体力測定などを導入される実習実施者もおられます。

面接終了後、ご希望があれば、合格者の家族と実習実施者で顔合わせを行います。最長で5年間、家族から離れるので、実習実施者から説明を受けると家族も安心して合格者を日本へ送り出すことができます。

 

さて、面接が終わられてから書類の手続きのため、約4ヶ月~6ヶ月の期間が必要となってきます。書類のサポートは監理団体が責任を持って行い、実習実施者にご準備いただく書類を随時、依頼させていただきますのでご安心ください。

書類手続きに要する時間が長く感じられるかもしれませんが、外国人技能実習生を受入れるに当たり、社内体制を整え、寮の準備を行うための十分な時間と捉えていただき、入国までお待ちいただければと考えております。

 

入国までの流れは当組合ホームページのトップページに示しておりますのでご参考になさってください。

http://www.asahikai-gca.com