タイの挨拶の言葉「サワディー」2021.01.22
タイは昔から、周りの人に挨拶する時に相手の気分や生活態度について聞くことで挨拶しました。
誰にでも親しい気持ちで「元気?」、「どこからきたの?」、「ご飯を食べた?」など、日常生活などを聞きます。
しかし、P. Piboonsongkram氏が総理大臣になった頃には、色々なことを国際主義に合わせていき、挨拶の言葉を決めていくことになり、1943年1月22日(仏歴2486年)に「サワディー」という言葉が使われるようになりました。
「サワディー」という言葉はNim Kanchanacheewa氏※1が作りました。基語はパーリ語の「ソーッティ(Sotti)」※2(梵語の「サワッティ(Sawatti)」と同じ意味)で、意味は「良いことを貴方へ」と言われています。
また、サワディーという言葉以外、国際主義に合わせるために、朝・昼・夕方・夜の特別の挨拶言葉があります。それぞれの時間帯の言葉と「サワット(良い)」という言葉を合わせて、英語のような言葉が作られました。
朝:アルンサワット(Good Morning)→アルン(朝)・サワット(良い)
昼:ティワーサワット(Good Afternoon)→ティワ―(昼)・サワット(良い)
夕方:サーヤンサワット(Good Evening)→サーヤン(夕方)・サワット(良い)
夜:ラーテリーサワット(Good Night)→ラートリー(夜)・サワット(良い)
現在は「サワディー」という言葉が一般的に使われていますが、昔のように周りの人に親しく、優しく挨拶するために挨拶言葉の後に「ご飯を食べましたか?」、「お元気ですか?」などの生活態度の確認言葉も良く使われています。
参考:
※1 Nim Kanchanacheewa氏:タイ王国Chulalongkorn大学の教授
※2 パーリ語では「ソー(So):良い」と「アッティ(Atti):集まる」を組合わせて、「良いことが(貴方のところに)集まるように」という意味(梵語の場合は「ス(Su):良い」と「アッサティ(Assati):集まる」という組み合わせである。)