技能実習生への結核予防啓発について2021.02.23

技能実習生への結核予防啓発について、大阪府健康医療部保険医療室長からの依頼分を紹介いたします。

 

近年、多くの技能実習生や留学生が日本国内に入国しています。これらの方々を発端とした結核集団感染が複数発生しており、国の結核患者の10%を若年の外国人が占めるようになってきました。このため、大阪府では外国人技能実習生の方々に結核についての情報提供を行いたく、6か国語(ベトナム語、インドネシア語、ネパール語、中国語、フィリピン語、英語)によるホームページを作成しました。http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/kekkaku.html

結核の初期症状や公費負担制度、早期に治療を開始すれば入院の必要がないことを母国語で簡潔に記載しています。

(大阪府健康医療部保険医療室長 外国人技能実習生への結核予防啓発について(依頼)より引用)

 

法務省データによると令和元年度末では技能実習生だけでも410,972人日本にいます。

技能実習生の主な送出国(フィリピン、ベトナム、中国、インドネシア、ネパール、ミャンマー)では、まだ結核のり患率が高いとされています。

 

こうした状況を受け、政府は2020年7月1日以降、調整の整った対象国からの中長期在留予定者について「入国前結核スクリーニング」を行うよう体制の整備を行うとしています。(新型コロナウイルス感染症等により遅れています。)

 

「入国前結核スクリーニング」についてはこちらのコラムをご確認ください。

https://asahikai-gca.com/archives/column/column-595