タイ人と象とのつながり~なぜ象はタイの誇りの動物になっているのか?~2021.06.01

 タイの人は昔から自然や動物と暮らし、日常的に森に入って動物を捕まえて、料理にするか、乗り物として飼っていました。

 象も100年前から森林伐採などの林業の仕事するためや乗り物として昔から飼われています。牙の綺麗な象や肌の白い特徴的な外観を持っている象の多くは王の乗り物とされてきました。特に白い象は仏教徒のタイ人の信仰とされていて、ブッダが生まれる前にブッダのお母さんがある日、白い象がお腹の中に入る夢を見たため、その白い象はブッダの前世だという話も信じられています。

白い象を王の乗り物にすれば、王の威信が高まると思われて、白い象を発見すれば、王に献上しなければならない法律があります。

 アユタヤ時代のミャンマーとの戦争の時、象は王や元帥の乗り物とされていました。王を守り先頭を切って戦い、勇気と誇りの象徴とされ、国のために犠牲を払う動物と言われました。

 こうしたことから象はタイの誇りの動物とされています。

 象は絵をタイの旗に載せたり、親善大使として、海外に送られたりすることがあります。

 日本にも以前、上野動物園に親善大使として「花子」というタイの象がいました。今は、上野動物園にいる「ウタイ」というタイの象がいて、20201031日に子象を産み、今もすくすく成長しているようです。その子象は「アルン」と呼ばれています。「アルン」はタイ王国大使館と上野動物園のイベントで選ばれた名前で、「夜明け」というタイ語の意味です。

 

 タイ人技能実習生を受け入れている企業の方は、象についてタイ人技能実習生と話をして交流を深められてはいかがでしょうか。また、タイに行く機会があれば、象に乗る体験ができる観光地を案内してもらってはいかがでしょうか。

タイの東北地方にあるスリン県には象が多いため、象の町と呼ばれ、毎年象祭りを開催しています。チェンマイやアユタヤなど有名な観光地でも象に乗る体験ができます。