外国人技能実習生の日本語能力向上支援2020.10.09

外国人技能実習生の日本語能力向上を支援するために公益財団法人国際人材協力機構(JITCO)は毎年、外国人技能実習生・研修生日本語作文コンクールを行っています。

第28回目となる今年は、2971名の作品の応募があったようです。

国籍別の応募者数は、ベトナム人技能実習生(1671名)、中国人技能実習生(580名)、インドネシア人技能実習生(349名)と続きます。(JITCO発行 かけはし第29巻143号)

外国人技能実習生の受入れ人数の多い国はベトナム、中国、フィリピン、インドネシア、タイであることからほぼこの順番となっております。

今年は前回まで応募がなかったインド人技能実習生からの応募も30名あり、新しい国から技能実習生の受入れが始まっていることが伺えます。

 

最優秀賞を受賞した作品は、日本人が書くよりも上手く書けているのではないかと思うほど、上手な日本語で書き上げられています。

第28回日本語作文コンクール入賞作品はJITCOホームページにてご覧になることができます。

https://www.jitco.or.jp/ja/news/article/10301/

 

入賞作品の選考は、第一次審査をJITCO職員が行い、内容と日本語能力の観点から上位50名を選出し、第二次審査では、JITCO役員5名による総合評価により28名を選出、最終審査では、外部有識者を含む5名で構成する審査委員会による協議を経て、最優秀賞、優秀賞、優良賞、佳作が決定します。

 

入賞できなかった人はその努力をたたえ、応募者名簿として優秀作品集の巻末に所属する監理団体名と本人の名前が掲載されます。

 

作品テーマは自由ということもあり、仕事のことや生活のことについてテーマは多岐に渡ります。特に入賞作品では、新鮮な観点で書かれています。一度読まれることをお勧めします。

 

外国人技能実習生には、文章を書くことも日本語能力向上につながりますので、是非、次年度の日本語作文コンクールで受賞する等の目標を持って日本語学習に取り組んでもらいたいと思います。