実習実施予定表とは?2020.12.07
今回のテーマは「実習実施予定表」についてです。
実習実施予定表とは、外国人技能実習生が“どのような実習内容”で“どのくらいの実習期間や実習時間”を“どこで”“どのような材料や機械を使用”して、業務に従事するのかを記載している予定表になります。
技能実習の内容は、2号技能実習移行職種の場合、職種・作業ごとに厚生労働省が公表している審査基準に沿って記載する必要があります。また、必須業務・関連業務・周辺業務の3つの内容に分かれており、それぞれ従事する実習時間は各実習実施者の年間所定総労働時間に沿って、以下の時間数が設定されております。
必須業務:合計時間の1/2以上
関連業務:合計時間の1/2以下
周辺業務:合計時間の1/3以下
※それぞれの業務ごとに安全衛生に係る業務を1/10以上とすること。
各業務の詳細は以下の通りです。
必須業務:外国人技能実習生が技能等を修得等するために必ず行わなければならない 業務(外国人技能実習生が修得等をしようとする技能等に係る試験範囲に基づいたもの)。原則として審査基準に掲げられている必須業務全ての記載が必要。
関連業務:必須業務に従事する者により当該必須業務に関連して行われることのある業務であって、修得等をさせようとする技能等の向上に直接又は間接に寄与する業務。原則として審査基準に掲げられている関連業務から選択して記載。
周辺業務:必須業務に従事する者が当該必須業務に関連して通常携わる業務のうち、比数業務及び関連業務に含まれない業務。原則として審査基準に掲げられている周辺業務から選択して記載。
なお、使用する材料や機械も詳細に定められており、必須に使用しないといけない材料などは厳守し、使用しなければなりません。
実習実施予定表と実習内容に齟齬が生じた場合は、認定の取消しなどの処分があるので、外国人技能実習生を受け入れる際には、入念にきちんと職種や作業が適合しているか調べる必要があります。
技能実習計画審査基準・技能実習実施計画書モデル例・技能実習評価試験試験基準 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/global_cooperation/002.html