タイのマナー「仏教国タイでの禁止行為・罰則」2021.02.24

仏教国のタイは、日本人にとって宗教的なマナーにかなり厳しいと思われるかもしれません。タイのお寺や宗教的な場所へ行ったとき、特に気を付けなければならないことがあります。気を付けないと、タイ人から非常識と思われる可能性がありますので、知っておくと良いと思います。

 

1.お寺へ行くとき、相応しい服装を選ぶこと。

仏教のお寺は、タイ人にとって聖なる場所と信じているので、半ズボンや袖なしのシャツなどを避け、膝が見えないほどの長いズボンやスカート、長袖のシャツ・ブラウスなどを選びましょう。また、お寺の本堂や、お寺内の建物に入る前に、靴を脱いで、決まった場所に置かなければなりません。仏教以外の宗教的な場所に訪問する時も、その宗教の規則・マナーに従って行動しなければなりません。

 

2.仏僧に接触禁止(女性のみ)

仏僧の規則の中では仏僧と女性の間の接触が禁止されています。タイではこの規則が厳しく、基本的に女性は仏僧に近づかいように気を付けたほうが良いです。仏僧に物を渡すとき、直接渡さず、仏僧はハンカチを敷き、女性は渡すものをハンカチの上に置くことが基本な渡し方です。

 

3.仏像に不適正な行動禁止

仏像はお釈迦様の代表の信じられているため、仏像によじ上ったり、膝の上に座ったりすることは不適正だと考えられます。

 

4.仏像の置く場所

仏像を置くときは、高いところに置かなければなりません。床や階段に直接置いたり、ベッドの下、テーブルの下など、低いところに置いたりすることは、尊敬していないと思われるので、基本的に置きません。

 

5.仏像を営利的に販売しないこと

仏像は、仏教徒が自宅で祈るため、若しくはお寺に寄付するために販売しています。服装、食品、飲み物など、商品の札や、箱に貼り付けることは仏教を冒涜する行動と思われます。

 

6.仏像の無断輸出禁止

タイの法律では、仏像を輸出するのに必ず許可を得なければなりません。無断で輸出した場合は違法となります。

 

7.罰則

タイ人は宗教を大切にしているため、宗教に対する以下の行動・行為をすることは法律として罪があるので、気を付けましょう。

・ 宗教に対する蔑む行動    刑律第206条として、17年以内の禁錮

・ 宗教に対する騒擾の行為   刑律第207条と1年以内の禁錮

・ 宗教の俗僧を真似する行為  刑律第208条と1年以内の禁錮

 

宗教を大切にしている国のため、タイ人技能実習生の面接等でタイへご訪問される際に、ご参考にしていただければ幸いです。

 

ワットアルン(バンコク)

ワットポー(バンコク)