タイ人は頭を一番大事にする2021.06.23
タイ人技能実習生を受入れている企業様の中で冗談で実習生の頭を触り、実習生が不満そうにしていたことがあるという方はいませんか?
実習生は、不満を持っていても、日本語で理由を説明することもなかなかできないときもありますので、どうして怒ってしまったのかわからなくなりますよね。
今回はタイ人が信じている大事なことを説明したいと思います。
タイ人は、神が先生と信じており、何かを勉強しようとするとき、神を敬う行動を昔から行います。
例えば、ムエタイを勉強する前やムエタイを行う前に、自分が信じている神に自分を守ってもらうように神を祈ったりします。
タイ式ダンスや演劇を出演する前にも、お客さんが楽しんでくれるように神に祈ることもあります。
人の頭は精霊が宿る場所で、神聖視されていると信じており、芸術的な職業や一般の職業をする人、また、学校での学習をしている人などは毎年「ワイクルー式(神を祈る会)」を行います。
芸術的な職業をしている人は「芸術の父」という神を信じているので、その神のマスクを頭にかぶります。
ムエタイの場合は戦う前に、「モンコン」という輪の形をかぶってお祈りします。
ワイクルー式を行ったら「これから、神が見守ってくれる」とタイ人が信じていますので、頭を大事にして、頭を触れたり、叩かれたりしたら神を冒涜すると思って怒ってしまいます。
しかし、小さい子どもをかわいがって頭をなでることは問題がありません。
頭を大事にしているため触ってはならないこと以外、マナーとして年上の人が座っているとき、若者はその場に立ちません。年上の人の頭より高くなって失礼と思われますのでタイ人は注意しております。
小さなことと思われるかもしれませんが、このようなことも知って頂ければ、タイ人技能実習生との交流が深まると思います。