大型連休中の注意事項2020.08.03

今回のテーマは“連休の際の注意事項について”です。日本人も同様ですが、日頃、頑張って技能実習を行っている外国人技能実習生にとっても、大型連休は心身ともにリフレッシュをし、普段はできない旅行などに行って、様々な体験や日本の文化に触れるいい機会になります。楽しんで過ごしてほしいからこそ、注意をしてほしい項目がありますので、お盆や年末年始、ゴールデンウィークなどの大型連休前には、各外国人技能実習生へ適宜、指導をすることが望ましいと考えております。

 

それでは、特に注意してほしいポイントを以下に挙げていきます。

 

1.在留カードの携帯について

外国人技能実習生だけでなく、在留する外国人には旅券等の携帯(入管法第23条)義務があります。外国人技能実習生は中長期在留者に該当し、在留カードが交付されているので、それを携帯する場合は、旅券の携帯義務は課されません。大切な身分証明書なので、必ず在留カードを携帯するように声がけすることをおすすめいたします。また、在留カードを 他人に貸すこともだめなことだと、日頃から指導することも大切です。

 

2.体調管理ついて

病気やけがをし、自分でどうすることもできない場合は、生活指導員もしくは監理団体の緊急連絡先に連絡をするように周知することをおすすめいたします。大型連休など救急病院しか開いていない時期に病気にならないように、日頃から不摂生をしないように伝えることも大切です。

 

3.一時帰国や旅行について

外泊をするときは必ず、実習実施者及び監理団体に伝えるよう指導することをおすすめいたします。日本の文化に触れてもらうため、様々な場所へ行ってもらうことは実習生活の励みになると考えておりますが、外国人技能実習生を狙い、悪質な行動をする人もいるので、そちらを周知しておくことも大切です。

トラブルに巻き込まれたら、必ず生活指導員や監理団体と連絡が取れるように、連絡先を教えておくことが大切ですし、外国人技能実習生の連絡先をいただければきちんと聞いておくことも必要です。

 

4.会社の規則、寮則、日本の法令について

日本の法令だけでなく、会社の規則や寮則は必ず守るよう指導することをおすすめいたします。外国人技能実習生の母国で許されていることでも、日本ではだめなこともあるので、日頃からコミュニケーションを取り、そういう部分が見られたら、注意してあげることも大切です。特に、日本の自転車の交通ルールは海外と大きく異なる部分がありますので、その点を教えてあげることもトラブル回避になります。

 

5.宿泊施設での生活について

近隣の方々に迷惑がかかるような大人数で、騒ぐような行為をしないように指導することをおすすめいたします。大型連休で気が緩み、みんなで一つの部屋に集まり、母国にいるような気分になることがよくありますので、大騒ぎする時間帯や声の大きさなども教えてあげることが大切です。

また、日頃、できない宿泊施設の大掃除をするように指導することもポイントです。外国人技能実習生の料理は、油を使用するものが多いので、従業員が一丸となって、台所の大掃除をされる実習実施者もおられます。

 

 

今年のお盆は長い人では、9連休もあります。日本で技能実習だけでなく、旅行や観光地に行き様々な経験をし、たくさんの楽しい思い出を残してもらえれば、有意義な実習生活だったなと晴れた心で満期帰国してくれると考えております。(※今年は新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、遠方への外出を自粛してもらうように案内しています。)

大型連休明けには、どこに行って、何をしたのかをぜひ聞いてあげ、より一層のコミュニケーションを図っていただければと思います。