タイの文化「ロン・ケーク(収穫期)」2020.11.24
梅雨の終わる頃(10月頃)、村人たちが植えていた田んぼが黄色に変わり、そろそろ収穫時期になります。
昔から、収穫する時は人を採用して収穫してもらうのではなく、地主が自分の田んぼに旗を付け、近くの村人たちに手伝ってもらうようにしていました。
この活動はタイ語で「ロン・ケーク」と言います。客を集めて一緒にするという意味です。
収穫の日に地主は手伝ってくれる人に対する感謝として、ご飯、お酒、お菓子等をたくさん用意し、全員で一緒に食べて楽しみます。
この時期には、手伝いに来る若者の男女が集まって一緒に「収穫曲」を歌ったり踊ったりします。
昔、タイの田舎の人たちはどんなことでもお互いに助け合う習慣があるので、収穫だけではなく、田植えや他の農業活動があったら、たくさんの人が集まって一緒に作業してから、お食事会で一緒に盛り上げます。
現在、農業をする若者が少なくなり、ほとんどの人がバンコクや都会に移動していくので、昔のような収穫活動も少なくなってきていますが、東北地方のある所にはまだ行われているところもあるようです。